大切な家を守るためにメンテナンスはかかせません。多くの人が家をメンテナンスとすると考えたとき、最初に思い浮かぶのは外壁の再塗装や屋根の修理ではないでしょうか?毎日、外からの刺激にさらされている外壁や屋根は、特に注意しておかなければなりません。
最近の塗料は昔より質が良くなり、汚れていたり剥がれていたりしても、わかりにくいことがあります。しかし、見た目が大丈夫だからといって、放っておいてよいわけではありません。
今回は、外壁の再塗装メンテナンスのタイミングと、なぜ再塗装が必要なのかまとめてみました。気になる効果を確かめていきましょう。
1.外壁塗装のタイミングとは
まず、外壁の再塗装にベストなタイミングとは、いつでしょうか?2つのポイントで考えておくとよいでしょう。
1-1.塗料の耐用年数
塗料のおおよその耐用年数は10年といわれています。耐用年数とは、塗料の効果が持つ年数のことで、厳密には使っている塗料の種類によって異なります。
- アクリル塗料・・・5~7年(今はあまり使われていないが安価である)
- ウレタン塗料・・・8~10年(次に安価)
- シリコン塗料・・・10~15年(一番主流の塗料)
いずれにしても10年あたりと考えて進めるのが間違いないといえそうです。どの塗料が使われているか、一度確認しておくのがよいでしょう。
1-2.特別危険なひびの発見
耐用年数以外に再塗装が必要なケースは、地震などで内部までに影響するようなひびができてしまった場合です。放置しておくとそこから雨風が入り込み、家が傷んでしまう危険性があるからです。
塗料によっては細かいひびが入りやすく、ある程度のひびは仕方ない場合もあるので、すべてがメンテナンスの合図というわけではありません。
2.外壁塗装の効果
次に塗装の効果を見ていきましょう。この効果が弱くなってしまうのでメンテナンスとしての再塗装が必要になってきます。
2-1.見栄えをよくする・イメージを作る
塗装とは色を付けることなので、家の見栄えをよくする効果があります。外観が汚れていたり色が剥げてしまったりしていると、泥棒に狙われやすいことがわかっており、防犯上もよくないといわれています。だらしなくスキのある家に見えてしまうことが原因だそうです。
再塗装では以前の色とまったく変えてしまうことも可能なので、家のイメージをガラッと変えることもできます。その際は、周辺環境となじんだ色合いにすることや色があせたときのことも考えて、慎重に決めましょう。
2-2.家を保護する
塗装には、家を保護するという重要な役割があります。雨風、そして紫外線、湿気、汚れあらゆる外の刺激から家の内部を守る機能があります。外壁を塗装することにより家をコーティングし、家の内部をバリアして守っているイメージです。そのバリアがはがれてしまうと、家の内部まで雨風、紫外線、湿気が入り込んでしまい、外からは見えない家の傷みにつながります。
2-3.家に付加価値を付ける
塗料によって家に付加価値を付けられるという効果もあります。たとえば、防カビの機能やより汚れが付きにくい機能などです。最近の猛暑で人気なのは断熱・遮熱機能を持ったものです。断熱機能があると外の暑い熱気を内部に伝えるのを抑えられ、遮熱機能だと冬の寒い時期に内部の暖かさを外に逃さないのでエアコンの燃費が良くなります。
3.外壁塗装はなぜ10年周期で必要?
10年で再塗装を考るべき理由は、ご紹介した塗料の効果がおおよそ10年でなくなってしまうからと説明してきました。
10年を超えて保護機能が弱くなっても実際それほど傷んでいないように見えるし、傷みが気になってからでいいのでは?と思う方もいるかもしれません。しかし、ここで押さえておきたいのは家の内部まで影響が出た場合に、その上に再塗装をしても、内部の傷みまで直せないという点です。
塗装は保護機能や付加価値機能を復活させるもので、傷みを直すものではないので、傷みが発生する前に行うことが重要なのです。
4.まとめ
今回は、外壁の塗装に関してその効果と必要性をまとめました。家は生活の場であり、家族の安全を確保する場所でもあります。きちんとメンテナンスしないと快適で安全な家を保持できません。まずは10年を目安に、家を建てた工務店でも構いませんし、ネットで信頼のできそうなところを探して相談してみましょう。
見積もりを依頼する際は3社ほど同条件で依頼すると良いといわれています。気を付けたいのは安いからといって必ず良いとは限らない点です。よくわからない内容のものがある、とくに塗装一式とその詳細が不明確な見積もりには気を付けましょう。ぜひ今回ご紹介した情報を参考に、失敗のない外壁塗装を行ってください。